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2007年
展覧会期間 展覧会名 作家名 作品内容
０７．１２．１（土）～１２．１６（日） ‘０７芽楽・ミニアチュール展
ーＩｎｐｒｅｓｓｉｖｅ　２００７～２００８ー		 芽楽とご縁のある作家達 絵画、版画、彫刻、陶芸、ガラス、木工
Ａ室展示風景 Ｂ室展示風景
□出展作家名

秋田光彦（水彩画）　安藤知哉（陶芸）　安藤陽子（日本画）　石倉悦加（平面）泉田之也（陶芸）　大泉恵（ガラス）　大泉讃（陶芸）　扇田克也（ガラス）　大島久美（陶芸）　大島信人（油彩）　岡川卓詩（平面）　 尾形アツシ（陶芸）梶千春（立体造形）　片山高行（油彩）　片山浩（平面）　鴨頭みどり（陶芸）　栢野紀文（陶芸）　川村友紀（銅版画）　鯉江明（陶芸）　小澤輝余子（平面）　小澤順一（陶芸）　澤村佳代子（平面）　柴田さやか（平面）　柴田節郎（陶芸）　柴田麻衣（（平面）　杉村徹（木工）　杉本　充（フレスコ画）　鈴木秀昭（陶芸）　鈴木浩之（平面）　高山大（陶芸）　田鶴濱優香（陶芸）　溜久美子（エッティング）　多和田千春（（陶芸）　塚本智也（油彩）　寺田光晴（ガラス）　徳田幹也（油彩）　冨本大輔（陶芸）　西村むつ子（キルト）　二宮ひろ子（陶芸）　濱比嘉詩子（陶彫）　早川知加子（平面）　広瀬淑子（平面）　福田良亮（油彩）　藤田匠平（陶芸）　藤原優子（平面）　藤原葉子（立体）　舩橋明裕（平面）　松塚イエンセン哲子（立体造形）　松永泰樹（陶芸）　森一洲（平面）　八木麟太郎（立体）　山下強志（平面）　山野千里（陶芸）　湯山治子（陶芸）　吉田淳治（水彩画）　渡辺直彦（版画）
０７．１１．３（土）～１１．１８（日） 片山浩展
ーIn different sceneー		 片山浩 ドローイング/版画
会場風景 ｓｃｅｎｅ＃１８「ｍｏｔｏｒｗａｙ」リトグラフ
片山浩は、1971年大阪市生まれ。名古屋芸術大学美術学部、愛知県立芸術大学大学院美術研究科でで版画を学んだ。1999年のデンマークでのワークショップに参加以降、積極的にドローイングに取り組み現在は作品テーマにより、版画とドローイングを使い分けている。
　最近のテーマは「Ｓｃｅｎｅ」。ヴィム・ヴェンダース監督などの映画から、その場面、場面に題材を得る、それらのシーンを記憶し、忘却し、様々な現実の風景に照らし再現する。　記憶の中の風景と眼前の風景とが重なって生まれた新たな「Ｓｃｅｎｅ」は、見る者を絵の中に誘うような深い感性を生み出す。
　昨年に続き２度目となる今展では、版画とドローイングを総合的に展示いたします。(芽楽)
□作家コメント
自分でもそんな事があったのかさえ覚えていないのに、何かをきっかけとして唐突に鮮やかに浮かび上がってくる記憶があります。それは目の前の見えている光景を変えてしまうほどにパワフルで魅力的です。ー片山浩

 □作家略歴
1971　　大阪市生まれ
1994　　名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画専攻版画選択コース卒業
1997　　愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
個展
1996　　STITCH（ガレリア・フィナルテ／名古屋 98，01、04）
1999　　printings（ギャラリーAPA F2／名古屋 03）
2004　　one mimute ago（ギャラリーAO／神戸）
2006　　Scent / Water / Light （King Mongkut's Institute ofTechnology／バンコク／タイ）
2006　　Ｓｃｅｎｅ（ギャラリー芽楽/名古屋） 2007
グループ展
　　　　　 １９９４年以来、名古屋、バングラディシュ、タイ、東京、デンマーク、などで多数開催。
０７．１１．３（土）～１１．１８（日） 栢野紀文陶展
ーＳＰＡＲＫＬＥー
 栢野紀文
 陶芸
会場風景 ＳＰＡＲＫＬＥーＰＬＡＴＥ
岡山大学教育学部美術教育研究科で陶芸を学んだ後、滋賀県陶芸の森でさらに研鑽を積んだ。
その間、２６歳の若さで朝日陶芸展でグランプリを獲得し、全国から注目を集めた。その後、常滑市に居を移し、吉川正道氏の下で修行を積み、２００４年独立した。
　作風は自由で気まま、手の赴くままに土を重ね、好きな色を施していく。栢野にとって創作は心を解き放つ活動でもある。そして「内から現れた形と色」は絶えず進化していく。
　当ギャラリーでは３度目の個展、テーマは「ＳＰＡＲＫＬＥ」。お楽しみください。
 □作家略歴
1971　　岡山県生
1997　　岡山大学教育学部美術教育研究科修了。滋賀県陶芸の森研修生
　　　　　第３５回朝日陶芸展グランプリ
1998　　愛知県常滑市に移る。吉川正道氏のもとで勉強（２００４独立）
2003　　個展　ギャラリーセピカ（常滑市）
2005　　個展　山画廊（四日市市）、ギャラリー芽楽（名古屋市）
2006　　ギャラリー芽楽（名古屋市）,2007
０７．１０．６（土）～１０．２１（日） 安藤陽子展
ー追憶ー		 安藤陽子 平面
会場風景 ｐｏｒｔｒａｉｔ　７２．７ｘ６０．６ｃｍ
■展覧会について □作家略歴
　安藤陽子は長野県安曇野生まれ。
愛知県立芸術大学大学院で日本画を学んだ。画布や絵具に日本画の技法が使われているが、細部に独自の技法も試みている。
　モチーフは２００５年の大学院修了展以来専ら「女性像」である。「やさしさ」「温もり」「儚さ」「強さ」など、女性の一瞬の表情を捉え描く。女性固有の美しさに安藤の感受性が加味された「作品」の中に、女性の普遍的な美しさを感じることがある。（芽楽）　
□作家コメント
“そこにたしかに　あたたかな存在があったこと
ゆっくり流れる時間があったこと
過ぎ去った一瞬をいとおしむように描いています。
永遠への願いをこめて ”
　　安藤陽子

 1979　　長野県生まれ
2002　　Ａーｆａｍ展　Ｇａｌｌｅｒｙ　ＫＵＢＯＴＡ(東京京橋）
2003　　第８８回秋の院展入選
2004　　第１１回勢の会日本画展（松坂屋名古屋本店　美術画廊）
2005　　第１２回勢の会日本画展（松坂屋本店美術画廊）
2005　　愛知県立芸術大学大学院日本画研究科修了
2006　　個展　ギャラリー芽楽（名古屋市）、２００７　　　　
０７．１０．６（土）～１０．２１（日） ー木に魅せられてー
小林洋士箱展
 小林洋士
 木工
会場風景 小林洋士作品　栃（Ｓｐａｌｔｅｄ）
　木工に対する関心の芽生えは子供の頃にすでにあった。夏休みの宿題で作った作品（電灯の笠）は旅館の主人が買ってくれたほどの出来栄えだったそうである。
　その後学業を終え、銀行員を経て39歳で独立、会社経営者となるが、事業に専念する傍ら、作品制作への意欲が衰えることはなかった。1986年に工房を設立し本格的に制作を開始する。道具や設備へのこだわりも半端なものではない。道具職人が少なくなった現在、揃えるのが難しくなった道具が、ここにはある。もう一つ半端でないものがある。蒐集した貴重な木材である。木への興味、想いから、永い時間をかけて世界各地から集めた。大小さまざまな材一枚一枚に品目、入手日、サイズ等が記録されている。木を大切に扱う小林さんの姿勢は材木商にも好感を持たれ、さらに良い材が集まってくる。
　制作は木を知ることから始まる。木は夫々異なる特性、表情を持つが、その性質を知ることが最もむつかしい。その材の特性が生かされるように作品選定、制作手法を考える。作品としてその特性が表現されたとき、深い喜びを覚える。
　今展では「箱」がテーマである。古来、大切な「もの」「まごころ」を納める為に箱はさまざまな素材が選ばれ、また装飾が施されてきた。小林さんの素材は国内外から集めた貴重な木である。その数２５種類に及ぶ。これまで培ってきた技はそのカタチや精度、表情に輝きを与えている。
　事業から一線を引いた今、ようやく作品発表の機会を得た。７１歳の初個展、是非ご高覧ください。（芽楽）

　　静岡県袋井市生まれ
　　現在浜松市在住
０７．9．1（土）～9．16（日）　 舩橋明裕展
ーＭＥＴＡＭＯＲＰＨＯＳＩＳー		 舩橋明裕 アクリル
会場風景 ＭＥＴＡＭＯＲＰＨＯＳＩＳ no26
■展覧会について □作家略歴
舩橋明裕は１９６７年名古屋市生まれ。
１９９１年愛知県立芸術大学美術学部美術学科彫刻専攻卒業である。 大学で彫刻を学びながら、平面作品も制作。また、舞踏に興味を持ち、舞踏グループの白虎社や岩下徹氏などの指導を受けた。音楽家やダンサーなどとのコラボレーション、また、ソロダンサーとしても活動した。
 　そして絵画と舞踏は舩橋の創作活動に相互に影響し合う。これまで制作してきた絵画作品「ｔｒａｎｓｆｏｒｍ」シリーズや今回の展覧会「ＭＥＴＡＭＯＲＰＨＯＳＩＳ」は、その時々の、また蓄積した感覚から生まれるたものであり、即興的な行為の集積である。
 　今展の「Metamorphosis」は、前シリーズに比し、より流動的な色面の質量やボリューム感を大切にし、互いの色面が有機的に作用し合う作品になってきている。活動はさらに新たな展開を生みだしていくことであろう。
 　常に変化する物質や人の心。その「変容」の美しさを舩橋は捉える。そしてその日常の変化を感じながら 画面に生成させる行為そのものもまた「変容」である。（芽楽）
 １９６７　　名古屋市に生まれる
１９９１　　愛知県立芸術大学美術学部美術学科彫刻専攻卒業　
１９９３　　個展　愛知県芸術文化センターアートスペース（名古屋市）
１９９８　　個展　なびす画廊（東京）
１９９８　　第３回昭和シェル石油現代美術賞展入選（東京）
１９９９　　　第１回夢広場はるひ絵画展入選、奨励賞候補。　２０００、２００１、２００５
２０００　　個展　はるひ美術館展示室２（愛知県春日井郡）
２００２　　長久手町文化の家絵画コンクール　大賞
２００３　　個展　ハートフィールドギャラリー（名古屋市）
２００４　　個展　ギャラリーＡＰＡ（名古屋市）
２００５　　個展　ギャラリー芽楽（名古屋市）、　２００７
その他個展、グループ展多数出展、また舞踏家、音楽家とのコラボレーション、ソロダンサーとしての出演も多数あり。
０７．9．1（土）～9．16（日）　 鯉江　明陶展
 　鯉江　明 陶芸
会場風景 盤
■展覧会について □作家略歴
常滑市天竺の薪窯作りに関ったのが２００１年。陶芸との最初の関りである。その後しばらくは「火を焚くこと」に夢中になったが、次第に「土」、「ろくろ」、「釉薬」へと興味は広がり、着実に「陶芸家」への道を歩いている。
　そして２００５年の初個展以来、わずかな期間の中で、作品領域も作風も広がりと深み、美しさを備えてきた。集中して数多くの作品を創る。その作風は細部に拘らず、豊かな表情をしている。スピードと集中力のなせる技である。
　天性の資質ともいうべき人格、持ち前の行動力と広い視野、国内外での交友関係など、これからの作品にさらに変化と味わいをそえていくことと思う。大いなる楽しみである。
　今展では、「盤」を主力に展示します。(芽楽）
 １９７８　　愛知県常滑市生まれ
２００１　　天竺無鉄砲窯築窯に参加
２００５、０６　　個展　うつわ菜の花（（小田原市）
２００６、０７　　ギャラリー数寄江南市）
２００６、０７　　個展ギャラリー芽楽（名古屋市）
０７．７．７（土）～７．２２（日）　 藤原優子展
ーＷａｔｅｒー		 藤原優子 ミクストメデイア
会場風景 「ｗａｔｅｒ」
■展覧会について □作家略歴
　藤原優子は多摩美術大学日本画卒業であるが、卒業後の作品は日本画ではない。「白」に魅力を感じ、追求し続けた結果、制作手法も大きく変化してきた。素材もガラス、水彩紙、岩絵の具、大理石や方解石などの粉末、蜜蝋、蛍光灯など、制作対象により選りすぐっている。飽くなき「白」への追求である。
　昨年から「ｗａｔｅｒ」をテーマに制作している。木材に波紋を彫りこみ、白のウレタン塗料を塗り、さらにポリエステル樹脂や、アクリル板で表面処理を施す。完成した作品は、「白」の奥行きと広がり、そして透明感のある心地よい空間を作り出す。
　昨年、2度のグループ展で鮮烈な印象を残した藤原優子の名古屋初となる個展。（芽楽）
 1968　　東京に生まれる
1991　　多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業
1992～　個展、グループ展に出品　
1997　　ポーラ美術振興財団より在外研修助成金を受けニューヨークにて１年間滞在
2006　　ギャラリー芽楽「房　ふさー３人展ー」「‘０６芽楽ミニアチュール展」
２００７　個展　ギャラリー芽楽（名古屋市）
０７．７．７（土）～７．２２（日）　 尾形アツシ作陶展
ー奈良の山里からー
 尾形アツシ　 陶芸
会場風景
■展覧会について □作家略歴
　尾形さんは東京都出身。陶芸に出会うまでの道のりは長い。高校、大学と山を歩き、自然に身を置いた。次に一転して演劇にはまり、人間臭い世界に身を置いた。２０代の半ばに出版社にて雑誌作りの世界に約１０年間身を置いた。タイ、インド、ネパールなど漫遊もした。そして３０代はじめ、ついにやきものと出会う。土の存在感とあたたかみに癒され、これを生涯の仕事とすべく瀬戸に学んだ。
　尾形さんの作品は粉引き、灰釉、線刻などの作品があるが、いずれもシンプルな形、表情の美しさのみならず、使い勝手が良く、多くのファンを魅了している。陶芸に至る前の豊富な体験は尾形作品の深みや味わいとなって表出している。
　この春、工房を瀬戸から奈良の山里に移した。新工房創設後初の個展、最も得意な粉引き中心に展示。（芽楽）
 この春に奈良の山里に引っ越しをしてから初めての作品展になります。田舎の生活は草刈り、家周りの修繕、諸々の雑事が多く、土にのみ向かい合う時間は限られています。しかし、深い緑に囲まれ鳥の声に包まれての作陶生活が、どんなものを生み出してくれるのか、自分でもわくわくしているところです。
　今回は、粉引きの新作を中心に出展いたします。是非お出かけください。　　－尾形アツシ　
０７．６．２（土）～６．１７（日）　 笹野恵子展
ーＶｏｙａｇｅー		 笹野恵子 アクリル他
会場風景 Ｂｏａｔ　♯１１
 Ｂｏａｔ　♯３
■展覧会について □作家コメント
　笹野恵子さんは愛知教育大学で版画を学んだ。卒業後、制作手法として、版画を継続する一方、、描く対象によっては、大きさ、広がり、質感が求められるようになり、最近はドローイングによる大作の制作に重点を置いている。そして、２００５年の瀬戸市美術展（優秀賞）、はるひ美術館の夢広場はるひ絵画ビエンナーレ、名古屋市美術館の「名古屋」の美術ーこれまでとこれから　など次々に入選を果たしている。
　タイトルは「Ｖｏｙａｇｅ」。広い空間にＢｏａｔが漂っている。一隻だったり、３隻だったり・・・・。若い作家のこれからの人生への思いー不安や意志ーを感じ取ることができる。マチエールも美しさを加えているように思う。（芽楽）
 　　　1979　　大分県生まれ
　　　2003　　愛知教育大学大学院美術科終了
　　　　　　　　　個展ギャラリーＡＰＡ（名古屋市）
　　　　2005　　はるひ絵画ビエンナーレ
　　　　2006　　「名古屋」の美術ーこれまでとこれからー展入選
　　　　2007　　個展ギャラリー芽楽（名古屋市）　
　　　　
０７．６．２（土）～６．１７（日） 大泉恵ガラス展
ー吹きガラスとパート・ド・ヴェールー		 大泉恵　
 ガラス
会場風景 パート．ド．ヴェール 吹きガラス
■展覧会について □作家コメント
　大泉恵さんは宮城県生まれ。父は詩人であり版画家、母はトンボ玉作家、兄は陶芸家・・アーティスト家系である。恵さんがガラスと出会ったのは沖縄。琉球ガラスに親しんだのがきっかけとなり独学で習得し、徳島に工房を構えた。作品は一貫してブルーのガラスである。沖縄の珊瑚の海を思わせる。ガラスといえば繊細さを連想するが、恵さんの作品はむしろ無骨で力強いものもある。一つ一つ異なる表情を見せるブルーは深みをたたえて魅力がある。食材との取り合せも楽しみである。
　 今展では吹きガラスとパート・ド・ヴェールの作品を展示。（芽楽）
 吹きガラスの作業が動なら　パート．ド．ヴェールは静。素材は同じながら、仕事のあり様は全く異なります。ガラスを溶かしながら制作作業するのが吹きガラス。型に入れ溶かすだけがパート．ド．ヴェール。私が創るパート．ド．ヴェールは　耐火石膏で器の型を取り、出来上がったガラスの作品の厚みを想像しながら外型と内型の石膏を削り落としていきます。作品の型は全て一作品に型1つを作り乾燥させて出来上がります（その工程はかなり時間がかかります）。次に、ガラスの粒を型の中に敷き詰め1150℃位まで温度を上げて溶かし形成します。その後、温度を下げて徐冷し型を壊して取り出したものが作品になります。
　ぜひ、ご高覧ください。　　　　　　　　　－大泉恵　
０７．５．１２（土）～５．２７(
（日）		 柴田節郎陶展
ー戯る（オブジェと器ー		 柴田節郎 陶芸
会場風景 「右傾化する器たち」 会場風景
■展覧会について □作家コメント
　柴田節郎氏は永年に亘り、メッセージ性の強い作品や遊び心や思索に
富んだ作品、気品ある美しい作品など、幅広く、奥行きのある創作活動を
続けている。
　氏は初期の頃、日野根作三氏や八木一夫氏との出会いから、陶が
社会性のある、あるいはさらに広い自己表現の可能性を持った素材である
ことを認識され、それを初心に、陶とともに自己変革をつづけている。「思索」
と「遊び」が創作の起点となる。作品は展覧会毎に深まり、表現領域を広げ
ていく。
　一方後進の指導や海外アーティストとの交流にも情熱を傾け現代陶芸の
発展に尽力されている。
　２年振りとなる今展では、Ａ，Ｂ両室を使い、「戯る」と題し、新作のオブジ
ェと器を展示いたします。ともに戯れ、お楽しみいただければ幸いです。（芽楽）
　先日、ＮＨＫの「プロフェッショナル」を見ていたら、司会者曰くープロフェッショナルとは、アマチュアの時、初めて出会った物造りの感動を持ち続けける事を、プロフェッショナルと・・・・。
　はて、私にはその感動があったのだろうか、疑問に思う。あえて言うなら、社会的な対抗心があったことは良く覚えている。
　今になって、躊躇したり、疑問を感じたり、楽しかったり、楽しくなかったり、とてもプロフェッショナルと感じられない今日この頃である。
　ご高覧ください　　　　　　－柴田節郎
０７．４．７（土）～４．２２(
（日）		 吉田淳治展
ー絵画風景ー
 吉田淳治 油彩、水彩画
会場風景 「ＫＦ－４７」
■展覧会について □作家コメント
　吉田淳治さんは１９５１年愛媛県宇和島市生まれ。１９７０年から６年間東京で制作の後、郷里宇和島に戻り作画活動を続けている。初個展は「きまぐれ美術館」の故洲之内徹氏の現代画廊（１９８０年）である。以降全国各地で開催された個展回数は３０数回にのぼる。作風はいくつかの変遷を辿るが一貫して抽象作品である。
　１９９０年以前は油彩と水彩で色とカタチ、そして質感を追求している。油彩が堅牢性を帯びるのに対し、水彩は自由で伸びやかである。２０００年に至り水彩では、色と色がせめぎ合う美しく深みをもった傑作が生まれる。それと呼応するかのように、油彩も展覧会毎に伸びやかさと、鮮やかさ、深みが加わっている。
　２年振り２度目となる今展では油彩と水彩を同時に展示します。（芽楽）

 　風景とは風の景
　空間がなければ
　何も見えない
　自然、物、人
　全部風景
　５５年取り込んできた
からだを
　画布の前におく
　あとは筆の連続タッチ
が教えてくれる
　真新しい風景　
　　　　ー吉田淳治
０７．４．７（土）～４．２２(
（日）		 濱比嘉詩子陶彫展
ー春の雲　ハルノウター
 濱比嘉詩子 陶彫
会場風景 木漏れ日の散歩道
■展覧会について □作家略歴
濱比嘉詩子さんは１９７７年、常滑生まれ。高校生の頃、奈良のお寺をめぐり仏像の美しさに感動し、彫刻家を志し、沖縄県立芸術大学で彫刻を学んだ。卒業後間もなく常滑で陶彫の制作をはじめる。これまで３度作品を拝見した。それらは素朴ではあるが、不思議な幸福感を醸していた。澄んだ空、豊穣な大地、慈愛に満ちたほほえみ、心地よい調べ、・・など作家が育んできた大切なものをカタチに表している。今展では、季節も花祭り（お釈迦様の誕生日）の頃、「春の来たよろこび、うれしさが会場いっぱいにあふれた展示にしたい」と制作に励んでいます。お楽しみください。（芽楽）
□作家コメント
春の神様が世界を明るい光で塗り変えてゆきます。
そんな春の陽射しのような、まばゆい作品ができたら
、どんなに嬉しいことでしょう。
春爛漫の佳き日に作品展ができます事を
心より幸せに思っています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-濱比嘉詩子
1977　愛知県常滑市生まれ
2002　沖縄県立芸術大学彫刻専攻卒業
2003　常滑市にて制作をはじめる。
□個展他
2004　「木彫　木の魅力」（那覇市民ギャラリー）、常滑市民展　市長 賞
2005　個展　ＮＡ、ＫＡ、ＭＡ（常滑市）、風華（刈谷市）‘０６
2006　個展　ａｒｔ＆ｄｅｓｉｇｎ　ｒｉｎ（常滑市）
2007　雲太寺（北名古屋市）に菩薩と鳥計20体設置、個展ギャラリー芽楽
０７．３．１０（土）～３．２５(
（日）		 石倉悦加展
ーｍｕｒｍｕｒー
 石倉悦加 平面
会場風景 「赤いマフラー」
■展覧会について
　
　当ギャラリーでは‘０５年の「白山羊家」以来２度目の個展。今回のテーマは「murmur」。サンフランシスコの障害を持ったアーティストとのコラボレーション以来物語性のある作品を描いている。主役は山羊や兎、犬などの動物達であるが、実は彼らを通じて作家の目は人間社会の家族のあり方、社会との係わり方を模索しているようでもある。家庭や学校、社会に崩壊の兆しが見られる今日、石倉さんの絵は我々に何らかの啓発を促してくれる。（芽楽）

□作家コメント
森の木がザワザワいうように、
ミツバチがブーンと小さな音をたてて飛ぶように、
静かにこそこそ語っているような、
そういう絵が描きたいなぁーと思います。
ー石倉悦加
□作家略歴
1974　名古屋市生
1997　名古屋芸術大学美術学部絵画科版画コース研究科修了
2003　サンフランシスコｃｒｅａｔｉｖｅ　ｇｒｏｗｔｈ　ａｒｔ　ｃｅｎｔｅｒ滞在制作
□個展、グループ展
1994　Ｋ１０９展（名古屋市民ギャラリー）、１９９５、１９９７、２００４
1995　全国大学版画展（町田国際版画美術館）
1996　街はいまアートであふれる（一宮/ｅｖｅ）、１９９７
1997　個展　ギャラリーＤＥＣＯ（名古屋市）
1999　ｊａｐａｎｅｓｓ　ｈａｐｐｉｎｅｓｓ　ｏｒ　ｕｎｈａｐｐｉｎｅｓｓ（バンコク）
2000　ベトナムタイ日本現代美術交流展（船橋市民ギャラリー）
2003　ＩＮＤＥＸ（ギャラリー芽楽＋名古屋三菱自動車榮ショウルーム）
2004　芽楽ミニアチュール展、２００５、２００６
2005　個展「白山羊家」（ギャラリー芽楽/名古屋）
2007　個展「ｍｕｒｍｕｒ」（ギャラリー芽楽/名古屋）
０７．３．１０（土）～３．２５（日） 大島久美　陶展
ー呼吸するカタチー
 大島久美　 陶芸
会場風景 「種々相」」
■展覧会について
　大島さんの作品は数年前瀬戸市美術館で展示されたオブジェ作品を見かけ印象に残った。個展開催のきっかけとなったのはノリタケの森ギャラリーで開催された「ＣＬＡＹ　信楽・瀬戸・常滑陶芸作家合同展」で見た種子を模した作品「種々相」である。ムダのないカタチの美しさと、そこに内包されているエネルギーを感じた。
　大島さんは大学卒業後,一旦会社勤めをしたが、ものづくりへの強い志望から、自分に最もあっていた陶芸の道を志し、瀬戸窯業高等学校で学んだ。在学中から積極的に公募展にも応募し朝日陶芸展にも２度入選している。
　これまではオブジェを中心に創作してきたが、器にも関心が深まり、「オブジェで培った自分の思いが反映できるような器」創りを目指している。新作のオブジェと器から、豊かな感性を感じていただけるものと思います。（芽楽）

□作家コメント
日々、見たもの、感じたことが、
カタチとなってあらわれる。
それは、私のフィルターをとおって。
つくることは、呼吸すること。
ー大島久美
□作家略歴
1975　名古屋市生
1995　金城学院大学短期大学部生活学科生活造形専攻卒業
2002　愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了
2002～05　瀬戸市新世紀工芸館（企画制作員）
2001　第３９回朝日陶芸展入選、
2002　第４０回朝日陶芸展入選、
2005　「瀬戸の現代陶芸」（瀬戸市美術館）
　　　　「第８回集団Ｐ陶芸展」（ノリタケの森ギャラリー）‘０６
2006　「ＣＬＡＹ信楽、瀬戸、常滑陶芸作家合同展（ノリタケの森ギャラリー）
　　　　　個展（ｍｉｔｔｅ　名古屋市）
2007　個展「呼吸するカタチ」（ギャラリー芽楽　名古屋市）
０７．２．１０（土）～２．２５（日） 渡辺直彦展
ーＦｏｒｍ　ｏｆ　ｎａｔｕｒｅー
 渡辺直彦 版画、日本画
会場風景　木版画　「心の拠り所」「安らぎを求めて」 　　　　　　　　　　　　　木版画　森の記憶シリーズ他 　　
■展覧会について
　２００２年より毎年、京都府は美山町の芦生の森を取材しています。ここは一部、人の手の全く入っていない原生林を含む天然林です。毎年同じ場所を自分の足で歩いて思うことは、年毎に森が変化しているということです。毎年同じ季節（夏）ですので、それは気候の変化によるものだと思います。森は生き物ですから長い時間の流れの中では、刻々と変化していくものではあります。ただ、ほんの５年ほどの間に森が目に見えて変化したと気づくことは、かなりの衝撃でした。私はこれがきっかけで環境問題に強い関心を持つようになりました。今私に何ができるのか、何をすべきなのかわかりませんが、とにかく今私にできることとして、１人でも多くの人と一緒に、環境問題とは何かということを真剣に考えていきたい、という思いを込めてこの自然を描きました。
　今回は、木版画及び日本画に加え、映像による作品も展示します。ー渡辺直彦
 　□作家略歴
　　1966　名古屋に生まれる。
　　1989　愛知県立芸術大学美術学部日本画専攻卒業
　　1994～98　イギリス留学
　　1996　セントラルセントマーチンス大学（ロンドン）大学院修士課程修了
　　1996[～　英国王率版画協会準会員
　　2000～名古屋造形芸術大学短期大学部　専任講師 ２００５年助教授
　　2003～　国画会会友
　□個展
　　渡辺直彦版画展（松坂屋本店　美術画廊　名古屋）
　　2003　Ｂｅｇｉｎｎｉｎｇ　ａｎｄ　Ｅｎｄｉｎｇ　ｏｆ　Ｌｏｖｅ（ギャラリー芽楽　名古屋）
　　2005　Ｔｏｗａｒｄｓ　Ｎａｔｕｒｅ（ギャラリー芽楽　名古屋）
　□受賞歴　ジュリアントレビリアン記念賞　　ナショナルプリント展
０７．２．１０（土）～２．２５（日） 杉村徹木工展展
 杉村徹 木工
会場風景 杉村徹作品　「台」
■展覧会について
　イス、テーブル、小箱、トレーや豆皿などの器類、スツールなど、杉村さんが生み出す作品は様々ですが、どれ一つとして、共にいることの幸せを感じさせないものはありません。凛として美しいその姿は、そこにあるだけでキリッとその場をひきしめてくれます。　（芽楽）

□作家コメント
私の作ったものが
そこに有ることで、そこの空気感が、少しだけ
、しかし、確実に変わるもの、そういったものに
なればと思います。
ー杉村徹
□作家略歴
1956　　兵庫県西宮市生まれ
1984　　長野県松本技術専門学校木工科卒業
1984～92　長野県穂高町と愛知県半田市の家具メーカーに就職
1992　　独立後　Ｋｎｏｔ　ｗｏｏｄ　ｗｏｒｋｓ　設立
個展　　全国各地で多数開催
０７．１．１３（土）～1．２８（日） 福田良亮展
「夜が早い」－ｔｈｅ　ｂｉｒｄ　ｏｆ　ｎｉｇｈｔ－		 福田良亮 油彩、アクリル
会場風景 鳥の庭
福田さんは26歳の若い作家である。あこがれの多摩美大美術学部に入学したが、経済的な理由から已む無く中退を余儀なくされた。しばらくは挫折感を味わった。明るかった絵も暗い色調になった。しかし創作活動は継続し、グループ展や公募展にも積極的に参加した。また様々な人々との出会いのなかで、ハンディを乗り越えようとする力も備わり、絵にも明るさを取り戻し、深みも備わりつつある。今回の展覧会「夜が早い｝は自らの過去を振り返り、現在と未来を見すえた作品展である。－芽楽 　　□作家略歴

　　　　1980　名古屋市生
　　　　2000　多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻入学
　　　　2002　同大中退
　個展 2002　河合塾美術研究所（三鷹）
　　　　　2005　西瓜糖（阿佐ヶ谷）
　　　　　2006　ｒｏｏｆ　ｃａｆｅ＆ｂａｒ　ｇａｌｌｅｒｙ（国分寺）西瓜糖
　　　　　　　　（阿佐ヶ谷）
　　　　　2007　ギャラリー芽楽（名古屋市）
　グループ展
　　　　　2000～新宿アートギャラリー、ｋｅｙ　ｇａｌｌｅｒｙ、青樺画廊
　　　　　　　　、ＮＩＣＨ　　　　Ｅ　ＧＡＬＬＥＲＹ八王子夢美術館、
　　　　　　　ギャラリ－　汲美他で開催
０７．１．１３（土）～1．２８（日） 田鶴濱優香展
ー積む、重ねるー		 田鶴濱優香 陶芸
会場風景 田鶴濱優香作品
田鶴濱さんは大分県出身。大学では建築学を学んだ。その後勤めた空間・造形作家のもとで初めて陶芸と出会った。土が創作心を目覚めさせた。
　６年前本格的に陶芸を学ぶために常滑にやってきた。常滑は多くの優れた女流陶芸家を輩出した土地であり、彼女もその伸びやかな風土の中で日々研鑽を重ね、３年前独立した。
　技法は一貫して練りこみである。困難さを伴うこの技法は、故にさほど多く見かけないが、彼女は課題に一つ一つ挑戦し、解決しながら進化を続けている。練りこみによる彼女の作品は、赤土と白土の配色の美しさ、やわらかな曲線、そこから生み出されるフォルムが美しい。
　３年ぶり２度目の個展となる今回は、鉢や皿、カップ類、花器など器を中心に出展いたします。（芽楽） 		　　□作家略歴

　　　1972大分県生
　　　2001常滑市立陶芸研究所修了
　　　2004常滑にて独立
　　　2007個展　ギャラリー芽楽〔名古屋市）